| 伊吹山山頂 トイレの汚水 微生物が浄化 県初の新システム |
| 水洗式 今日から使用OK(2000年4月25日読売新聞より) |
年間約60万人の観光客らが訪れる伊吹山(標高1377メートル)の山頂に、県内で初めて土中の微生物を利用して汚水を浄化する汚水浄化処理システムの水洗式公衆便所(木造平屋、48平方メートル)が完成した。くみ取り式で悪臭がひどかった従来の公衆便所を改造、処理後の汚水は合併処理浄化槽より二倍以上きれいになるという。伊吹山ドライブウェイが開通する25日から供用開始で、県は「これで観光客に不快な思いをさせることもない」としている。
県自然保護課によると、同山頂には1981年に公衆便所が整備されたが、くみ取り式でにおいがひどく、地元から水洗式への改善要望が出ていた。しかし、山頂には上下水道が通っておらず、98年から環境庁と県が同システムを導入し、一億五千万円かけて改造、昨年11月に完成した。
同システムは、公衆便所わきの地中に約180平方メートルの土壌浸潤室を設置。同室内に蓄えられた土の中に便所からの汚水を流すと、土中の微生物が汚物を分解、汚水を浄化する。汚水はBOD(生物化学的酸素要求量)の値で10ppm以下にまで浄化され、便所の流し水として再利用する。
山頂という不便な場所なので掃除や点検に年間約135万円の維持費が必要といい、同課は「利用者に百円程度ずつ協力金を置いてもらいたい。また、同じような条件の場所があれば設置を考えたい」と話していた。 |
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| 滋賀県内では初めて高度処理し尿浄化槽伊吹山頂に設置工事(1999年夏 社内新聞より) |
滋賀県の東の壁としてそそり立つ伊吹山。その山頂付近は夏のシーズンには月二万人もの登山客で賑わう人気スポットです。
このあたりは県の自然公園特別保護区に指定されていて、自然環境の保護には格別の配慮が求められています。
この伊吹山の山頂に水洗トイレを設置する工事がシステムエイトの仕事として、この5月からスタートしました。
ご存知の方もおられるでしょうが、山頂には電気こそ引けていますが上水道も排水の放流先もありません。しかも夏場の2万人もの賑わいに対して冬場(12〜4月)は入山禁止で閉鎖されてしまいます。
この負荷変動の激しい、多くの悪条件に対応できる浄化システムとはどんなものでしょうか。
当社でも初めての工事になりますが、土壌微生物膜プロセスを利用した高度処理型屎尿浄化槽がそのシステムです。
雨水を溜めておいた水を水洗のフラッシャーに使用、汚水は腐敗室で前処理した後、土壌浸潤室とよばれる処理槽内を通過する間に土壌中の微生物によって処理され汚水中の汚濁物質は除去されてしまいます、きれいになった水は集められ完全にリサイクル使用されます。動力(電気)の使用も少なく省エネ形の施設になっています。
ざっとした説明は以上のようなものですが、自然に調和した、環境に優しいシステムとして期待されています。
滋賀県の自然保護課からの発注ですが、滋賀県では初めてのケースとして大いに注目されています。 この夏には使用は間に合いませんが、伊吹山に登ると、山頂という地理的条件からヘリコプターで資材を上げ、大型の機械が持ち込めないため手作業に近い形で工事をしている現場に出会えるかもしれません。 |